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愛媛県西条市を流れる加茂川の河口には、干潮時に砂泥質の干潟が干出する。
隣接する中山川河口に形成される干潟と合わせた面積は383haとされ、
この面積は愛媛県に存在する干潟の面積の約半分に値する。

加茂川河口干潟の生物については、小林(1996)による塩性植物、山本ほか(2000)
による鳥類、山根・山本(2000)による底棲動物群集に関する報告がある。

西条自然学校では、1997年頃から加茂川河口での生物の観察を行い、
生息リストの作成と干潟での自然観察会を開催している。
加茂川河口干潟で生息が確認された生物のリストについては、随時更新を行う予定である。

「加茂川河口で確認されたカニ類」



加茂川河口ではこれまでに25種類のカニ類が確認されている。
河口の上流側にはヨシ原があり、アシハラガニ、ハマガニなどが生息している。
干潟の砂地には、ハクセンシオマネキ、チゴガニが生息しており、
泥地にはヤマトオサガニが多い。
干潟にはユムシ、アナジャコも多く、それらの巣穴に共生する
トリウミアカイソモドキなどのカニ類も生息している。

ワタリガニ科 イシガニ
ガザミ科 ガザミ
コブシガニ科 マメコブシガニ
オウギガニ科 オウギガニ
モクズガニ科 イソガニ
モクズガニ科 タカノケフサイソガニ
モクズガニ科 モクズガニ
モクズガニ科 ヒライソガニ
モクズガニ科 トリウミアカイソモドキ
モクズガニ科 アシハラガニ
モクズガニ科 ヒメアシハラガニ
ベンケイガニ科 カクベンケイガニ
ベンケイガニ科 ユビアカベンケイガニ
ベンケイガニ科 フタバカクガニ
スナガニ科 ハクセンシオマネキ
スナガニ科 アリアケモドキ
コツメキガニ科 コメツキガニ
コメツキガニ科 チゴガニ
オサガニ科 オサガニ
オサガニ科 ヤマトオサガニ
カクレガニ科 ウモレマメガニ
カクレガニ科 オオヨコナガピンノ




加茂川河口でチワラスボ発見。

2012年6月18日、環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠB類に指定されているハゼ科の
チワラスボが加茂川河口干潟で確認された。
チワラスボは赤または赤茶色の細長い体が特徴で、あごの下に短いひげがある。
水のきれいな泥干潟に生息し、普段は泥の奥深くに潜んでいる。
愛媛県内では重信川の干潟で稚魚が発見された記録があり2例目となった。

発見したのは西条西中3年の村松宏起君(14)と高松雅史君(15)、
横井大輝君(14)の3人。
6月18日午後、授業の一環で干潟の生物観察を行った際、2匹の親魚を見つけ、
講師をしていた西条自然学校の山本がチワラスボではないかと気付き発見に繋がった。